高齢猫で多い疾患について

犬猫の健康を支える漢方・鍼灸治療|動物医療センターPeco 高輪台院

高齢猫に多い病気|動物医療センターPeco高輪台院の専門診療

-高齢猫で多い疾患—その特徴と対策

猫は平均寿命が延びる中で、高齢化に伴い特有の疾患にかかりやすくなっています。

特に腎臓病、甲状腺機能亢進症、糖尿病、肥大型心筋症は高齢猫に多く見られる代表的な疾患です。

腎臓病—高齢猫に最も多い疾患

特徴

腎臓病は高齢猫で最も一般的な疾患で、10歳以上の猫の約30-50%が罹患しているとされています。この疾患は腎臓の機能が徐々に低下し、老廃物の排出が困難になることで全身に悪影響を及ぼします。


主な症状

  • 多飲多尿:腎臓の機能低下に伴い、水を大量に飲むようになります。

  • 体重減少:老廃物の蓄積により、食欲が低下し体重が減ります。

  • 嘔吐や下痢:代謝産物の増加による消化器症状。

  • 被毛のつやの低下:栄養状態の悪化により毛がぱさつきます。


治療と対策

  • 定期検査:血液検査(クレアチニン、BUN値)や尿検査が早期発見に有効です。

  • 食事療法:腎臓ケア専用の療法食(例:ロイヤルカナン腎臓サポート)。

  • 点滴療法:脱水症状の緩和や毒素排出をサポート。

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甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症は、12歳以上の猫の約10-15%に見られる疾患です。

この病気は甲状腺ホルモンの過剰分泌によって代謝が活発化し、全身に影響を及ぼします。


主な症状

  • 食欲旺盛だが体重減少:エネルギー消費が増えるため体重が減ります。

  • 多飲多尿:腎臓への負担が増大。

  • 興奮しやすい:落ち着きがなく動き回る。

  • 嘔吐や下痢:消化器系の異常。


治療と対策

  • 内科治療:抗甲状腺薬(例:メチマゾール)でホルモン分泌を抑える。

  • 放射線療法:甲状腺の異常組織を破壊する。

  • 外科治療:甲状腺の摘出。

甲状腺機能亢進症についてさらに詳しく読む

糖尿病—血糖値の異常

特徴

糖尿病は高齢猫の約2-3%が罹患している疾患で、肥満や運動不足が大きなリスク要因です。この病気はインスリンの分泌不足や効き目が低下することで発生します。


主な症状

  • 多飲多尿:血糖値の上昇に伴う浸透圧性利尿。

  • 体重減少:食欲が増えても体重が減ります。

  • 毛づやの低下:栄養状態が悪化。

  • 元気の低下:活動量が減少します。

治療と対策

  • インスリン注射:血糖値をコントロール。

  • 食事療法:低炭水化物、高タンパク質の療法食。

  • 運動管理:適度な運動を促す。

糖尿病についてさらに詳しく読む



肥大型心筋症—高齢猫に多い心臓病

特徴

肥大型心筋症は、心臓病全体の約60-70%を占める疾患で、6歳以上の猫の10-15%に見られるとされています。

心臓の筋肉が厚くなることで血液の流れが阻害され、進行すると命に関わるリスクがあります。


主な症状

  • 呼吸困難:胸水の貯留による。

  • 活動量の低下:疲れやすくなります。

  • 咳や苦しそうな様子:心臓への負担増大。

  • 突然死:進行した場合、突然死するリスクがあります。


治療と対策

  • 薬物療法:心拍を安定させる薬(例:βブロッカー)。

  • 定期的な心エコー検査:早期発見のための検査。

  • 生活環境の整備:ストレスを減らし、安静を保つ。

肥大型心筋症についてさらに詳しく読む

まとめ

高齢猫で多い疾患として、腎臓病、甲状腺機能亢進症、糖尿病、肥大型心筋症が挙げられます。それぞれの疾患は早期発見と適切な治療によって進行を遅らせることが可能です。


また、統計データによると高齢猫の約50%以上がこれらの疾患のいずれかに罹患している可能性があるため、飼い主様には日常的な観察と定期的な健康診断が求められます。




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